本と映画と音楽と…withシャングリラ活動レポート

老後人生を親父バンド「シャングリラ」で送るアキラの気ままなブログ

はじめに…当ブログでお伝えしたい事★トップ固定記事★

人間はみな体調が悪くなれば医者に行ったり薬を飲んで治療します。では心が不調になったときはどうしていますか?

人生は子供の頃から老人になるまで長く続きます。そしてその間悩みやトラブルの連続ですよね。対人関係から学業、仕事の悩み、お金のトラブル、家族関係と生きている限り何かしら問題が生じ生涯 心が穏やかなままで終える人など誰一人おりません。

さてこの「悩み」とはいったい誰と戦って生じるのでしょうか?原因は相対する相手や社会の仕組みかもしれませんが、私は「自分の心(性格)と戦っている」のだと感じていました。戦いの相手は自分の心なのです。だから痛みも強いのです。

その痛みもそれぞれで 良い意味で鈍感な性格の人のほうが最初は軽症で済むこともありますが、それゆえ後になって問題が大きくなり重症化してしまう事もあります。

逆に感受性の強い細かい性格の人は些細な問題が起きても一気に重症になってしまいますが、そこでじっくり考えることで大事にならずに済む場合もあるでしょう。

ただ どんな人でもトラブルや悩みが生じたり 特に何もなくても急に寂しさや孤独を感じて 心の病に陥ります。私の人生も例外ではありませんでした。

そんな心の病に侵された時、お医者さんや薬の代わりになってくれたものが、<本と映画と音楽>です。この3つのアイテムが自分にとって、生涯自分を裏切らない伴侶(パートナー)でありアドバイザーでした。

人は ひとりひとり皆 考え方も性格も違います。なので全ての方が私と同じとは限りませんが 現代はSNS社会とも言われ人間関係が希薄な時代です。自分が助けられたこの3つのアイテム(特に小説)を様々な状況に応じて取り上げご紹介する事により少しでも読者の皆様のお役に立てれば幸いです。

また次に何を読もうかな(観よう、聞こう)?と探しておられるかたの参考になれば……という趣旨でブログを始めました。ご愛読のほどよろしくお願いいたします。

 

マチュアバンド:シャングリラの活動レポート:このブログのもう一つの目的は自身が所属するオールジャンルバンド「シャングリラ」の活動をお知らせすることです。高齢者ばかりのバンドですので技術はおぼつかないままですが、そのレパートリーは実に多岐にわたります!

ジャズ・オールデイズの洋楽・ベンチャーズ・シャドウズ・歌謡曲・J-POP・サザン・ダンス音楽

と どんな音楽をお好きな方にも楽しんで頂けると思いますのでこちらのほうも応援よろしくお願いいたします。体調との勝負なのでいつまで存続するかわかりませんが・・

 

 

 

 

 

 

 

Vol.2 映画 「非常宣言」と「マリー ミー」(サスペンス/癒し系)

今回は2本の映画をご紹介しようと思います。この記事が公開される頃には一般公開が終わっているかもしれません。 よろしければレンタルやサブスク等により是非鑑賞して下さい。

A非常宣言 こちらは手に汗握る航空パニックをテーマにした韓国映画ですが、人物が欧米人でなければ ハリウッドの大作と勘違いするほどの迫力です。ある製薬会社を解雇された男性が現在のコロナよりも致死量が強力で感染力の強いウイルス試薬を持ち出し 少しでも多くの人々を巻き込んで自らもそのウイルスを浴びて死のうと考えます。このため一番乗客の多いハワイ行きの便に乗り込み乗客をパニックに追い込みます。この便には刑事{ソン ガンホ(半地下の家族/ベイビーブローカー)}の家族が乗っていた。

ここからこの非常事態を解決するべく 機内と地上からの救出作戦が始まる。この映画の魅力はこの事件が終息するに見せかけて次から次へと新たな難題が積み重なっていき観るものをラストまで引っ張て行くエンタメ性である。そして特筆すべきは映像と音響効果である。この映像シーンは韓国が国を上げて映画業界に協力しているからこそできるものであろうと考えられる。政治的な日韓の対立は置いておいて悔しいがこのスケールの物語を作れる韓国映画業界を認めざるを得ない。長編映画のため終盤 多少だれるが ハラハラドキドキしたい方にお勧めする。

 

B マリー ミー こちらは恋愛映画が好きな方 心の温もりが欲しい方にお勧めする。だいぶ古い映画だが以前に「ノティングヒルの恋人」というヒューグラントとジュリアロバーツが主演する大女優と一般人(書店経営者)が恋に落ちる映画があった。この作品は今でも愛されている名作である。 今回紹介する「マリーミー」は全米で人気の大女性歌手と一般人男性(真面目で子持ちの数学教師)に役柄を置き換えたラブストーリーである。といってもリメイク版でもなくストリーも斬新である。  ファンを招いた結婚式会場でスターの彼女(ジェニファー・ロペス)がウエディングドレスで登場する直前にフィアンセの男性シンガーが付き人の女性と浮気していたことが発覚し、彼女は彼との結婚を取りやめる。しかし大勢のファンが会場にいるためセレモニーを止める訳にはいかず、あろうことか会場に来ているファンの中から婚約者を決めるという とんでもない選択をすることにした。それが数学教師の男(オーウエンウイルソン)だった。この映画は結婚相手にふさわしいパートナーと恋愛期間とは相関関係があるのか否かと言うことを真剣に考えさせられる映画のテーマにもなっている。その後の展開は読者の皆さんの想像通りに進んでいき 鑑賞後には心地よい気分になれると思う。  個人的にヒューグラントファンの私は「ノッティングヒルの恋人」の方がが好きなのだが 年令を重ねたとは言え いまだ美しいジェニファーロペスをたっぷり堪能できる事と女優から歌手に置き換えたことによりふんだんに音楽が使われていて テーマになる作中で大ヒットしたことになっている2曲「マリーミー」「ラブオブマイライフ」が心に残り音楽映画としても充分楽しめた。なお相手役を務めるオーウェンウイルソンはこの作品ではピンとくる所がなかったのだが、彼の別作品「マーリー 世界一お馬鹿な犬が教えてくれたこと」という映画を偶然に観る機会があり自分の評価が上がってしまった。この作品は2005年の作品であり今回お勧めした作品は昨年公開のものだと考えるとジェニファー同様、彼の方も歳を重ねた。。。という事なのかもしれない。

 

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シャングリラ活動レポート 2023/2月

 どんどん高齢になっていく親父バンドというよりは老人バンドの シャングリラですがようやく 来る4月19日(水)の夜 練馬のビーボーンという小さなライブハウスで ライブを行う事になりました。老化で手も動かず声もしっかり出るのか不安ではありますが来ていただいたお客様に少しでも楽しんでもらうべく日々練習に明け暮れております。当日はオールジャンルバンドにふさわしく、ジャズ、歌謡曲、サザン、オールデイズ、シャドウズ、ベンチャーズと盛りだくさんの曲目を用意いたしました。

なおチケットはコロナ禍で定員を制限して行うため現在の所満席になっております。空きがでましたら またこちらでご案内させて頂くのでよろしくお願いいたします。

Vol. 1  傲慢と善良(朝日文庫) 辻村深月 

 お勧め対象  20代~40代 恋愛中や恋愛したい方  結婚1~10年目位の方

「誰かが私のマンションにいるみたい・・怖くて家に戻れない 架くん 助けて!!」こんなミステリー仕立てでこの小説は始まる。 架と真美は今 流行りのマッチングサイトで出会い1年近く先であるが結婚式場の予約までしてある婚約者同士である。 そんな彼女の家に地元にいた時のストーカー(だと思われる)男が侵入しているかもしれない。 この不安を取り除くべく二人は結婚式まで架(かける)の家で同棲を始める。  ところが1か月近く経ったある日 彼女は忽然と姿を消した。ストーカーに拉致されたか もしかしたら最悪の状態に陥っているかもしれない。架は仕事の休みを使い真美の実家のある前橋へと向かう。そこから彼の犯人探しが始まるのだが・・・

実はこの小説の本質にあるものはこの謎を解いていく最中に出会う、彼女の両親、結婚相談所の女所長(真美は東京に出る前地元で母親の勧めにより婚活をしていた)、同僚そして紹介所で紹介された男性たちとのやりとりにより、架がいかに傲慢であり それを隠すように善良な振りをして異性と付き合っていたかを思い知る所にある。また失踪した真美のほうもおとなしく控えめで目立たない女性像でありながら異性に対する傲慢さや狡さを持ち合わせていたのだった。

恋愛と違い結婚を前提として異性を見るとき「相手の質、自分との釣り合い」を見てしまう。本書の中で相談所の所長が言う「ここに来る方は自分を卑下しているにもかかわらず自分の価値を高く見積もり相手の価値を低く見積もる傾向にある」この言葉に恋愛のキーポイントがある。この小説の主人公2人も30代である。 架は自分で独立して仕事をしているしルックスも良くこれまで女にもててきた。だが結婚となると「今 一つピンとこない」そのピンが何かをわからないままできた。真美の方も地元ではお嬢さん学校といわれる大学を卒業してお見合い相手にも(実は良い人と巡り会っていたのだ) なのにちょっとした所を減点して対象相手を「ピンとこない」と考え 断っていたのである。

人と人をつなぎ 相手と寄り添って生きるには自分の考え方を変えなければならない。ではどんな風に変えるべきなのか?  この小説はその答えを読者に示唆してくれる。恋愛や結婚を考えている方、結婚生活にちょっと不満が生じてきた方、そんな方に是非読んで頂きたい小説である。なお この記事を書いている現在 文庫本ランキングで当書が1位を獲得していることから多くの方に支持されていると思われる。